マリーアントワネットとプラセンタ
古くから、中国でも不老長寿の妙薬として、珍重されてきた「プラセンタ」ですが、
西洋でも、美容目的として古くから着目されてきました。
フランスの国王、ルイ16世の妃に迎えられた、「マリーアントワネット」も、「プラセンタ」の愛用者の一人でした。
彼女は、オーストリアから政略結婚の為、フランス国王妃となりました。
当時のフランスでは、毎日入浴をすると言う習慣が無かったことで知られていますが、その為、身体の嫌な匂いを消すために、たくさんの香水が開発されました。
その中には、植物を原料にしたものだけではなく、動物性の香料も使用されていたのです。
動物性の方が、人間の体臭を消す効果は高かったようです。
そう言った経緯もあり、動物由来の「プラセンタ」は、美容目的として使用する事には、殆ど抵抗が無かったと思われます。
マリーアントワネットは、宮中での恋愛沙汰も多く取り上げられていましたが、やはり自分の美への追及心はかなり高かったようです。
フランスでは入浴の習慣が無かったにも関わらず、オーストリアでは毎日の入浴が習慣だったため、フランスへ移ってからも、王室内で毎日入浴をしていたことが記述されています。
その為、他のフランス女性よりも肌がきめ細やかで、美しかったことも頷けます。
毎日の宮中での暮らしの中で、美を求めることは、一般庶民から見れば贅沢な事です。
その中でも、自分の美容の為だけに高級品である「プラセンタ」を取り寄せ愛用していたことは、自分の美へのこだわりからだったのでしょう。
「美しくありたい」と言う気持ちが、彼女を「プラセンタ」愛好家へと導きだしたのです。
フランス革命により、マリーアントワネットは死刑となるのですが、捕まってからタンプル塔に幽閉されている間も毎日の入浴を続けていたと言う事からも、最後まで美しさを追求していたことが伺えます。