乾燥しているけど脂質はとりたくない

乾燥しているけど脂質はとりたくない

一般的に、ダイエットの際には、炭水化物や脂肪分の摂取を減らそうと努力するものです。
脂質は、ダイエットの大敵のように思っている人もいるかもしれません。
確かに、脂質は過剰に摂取すると、皮下脂肪や内臓脂肪として蓄積して、体型も悪くなりますし、健康にも良くありません。
しかし、必要以上に脂質を制限してしまうと、乾燥肌のもとになるのです。

 

■脂質と乾燥肌の関係
脂質は、細胞膜の主な材料となっています。つまり、脂質が不足すると、細胞分裂が正常に行われず、皮膚の生まれ変わり(ターンオーバー)も順調に行われなくなります。
そして、肌の水分を保つために重要な役割を果たしているNMF(Natural Moisturizing Factor 天然保湿成分)や、セラミドといった物質は、
ターンオーバーの過程で細胞内に放出されるものです。
つまり、脂質が不足して、細胞分裂が行われなくなると、細胞が新しく生まれ変わることができなくなるだけでなく、肌の保湿成分も生成されなくなって、乾燥しやすい肌になってしまうのです。

 

■脂質の種類
このように、乾燥肌を防ぐためには、最低限度の脂質の摂取は、絶対に必要です。
そして、脂質には、体内で合成できない必須脂肪酸というものがあります。必須脂肪酸は、体内で合成できないので、
外部から摂取する(つまり、食べ物やサプリメントから取り入れる)必要がある栄養素です。
この必須脂肪酸には、「オメガ3系脂肪酸(アルファ・リノレン酸系列)」と「オメガ6系脂肪酸(リノール酸系列)」の2種類があります。
オメガ3系脂肪酸は、サバやイワシなどの魚介類に、オメガ6系脂肪酸は、大豆油やゴマ油などに多く含まれています。どちらが不足しても、ターンオーバーは順調に行われません。両者をバランスよく摂取することが重要です。

 

このように、脂質は、肌の健康のために不可欠な物質です。脂質はあまり摂りたくないという女性は多いと思いますが、
極端な脂質の制限は乾燥肌の原因になることは覚えておいて下さい。

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